Blog

2026/02/13 17:52

これまで、

① スチューベンの出自
② 本来の個性
③ 香りが育つ理由

について書いてきました。

今回は、
多くの方が一度は感じるであろう、
このテーマです。

「正直、ちょっと高いですよね?」

はい。
その通りです。

安くはありません。

でも、それには、
ちゃんと理由があります。


「高く売りたい」わけではない

最初に、
はっきり言っておきます。

私は、
高く売りたいわけではありません。

むしろ、
できるなら安くしたい。

もっと多くの人に、
気軽に飲んでほしい。

本音です。

でも——
それができない理由があります。


安さは、どこかで必ず作られる

食品の値段は、
魔法では下がりません。

安くするには、
必ずどこかを削る必要があります。

・原料を安くする
・収量を増やす
・作業を省く
・品質のばらつきを許す
・人件費を削る

どれかです。

そして多くの場合、
最初に削られるのは——

「原料」です。


私は、原料を削らないと決めた

私の商品は、

原料9割。
技術1割。

この考え方で作っています。

だから、
ここだけは絶対に譲れません。

・完熟まで待つ
・収量を抑える
・選果を徹底する
・状態の悪い房は使わない

結果、
使えるぶどうは減ります。

コストは上がります。

でも、
香りと味は守られます。


畑の仕事は、ほとんど「見えない」

正直に言うと、
畑の仕事は、
ほとんどお金になりません。

・剪定
・芽かき
・摘房
・葉の整理
・病気対策
・草刈り

やっても、
見た目は変わらない。

でも、
やらないと品質が落ちる。

地味で、
終わりのない作業です。

私は、
ここを手を抜きたくない。

だから、
コストは下がりません。


「量より質」を選んでいる

大量に作れば、
1本あたりのコストは下がります。

でも私は、
それを選びません。

なぜなら——

スチューベンは、
量を取るほど香りが薄くなるから。

たくさん実らせると、
木は疲れます。

香りも、集中力も落ちる。

だから私は、
あえて少なく作ります。

結果、
1本は高くなります。

でも、
中身は濃くなります。


安く作る方法は、知っている

誤解してほしくないのは、
「できないから高い」わけではありません。

安く作る方法は、
知っています。

業界にいれば、
嫌でも分かります。

でも、
それをやらないだけです。

なぜなら——
自分が飲みたいものじゃなくなるから。


ジュースも、ワインも同じ

「ジュースだから安いでしょ?」
と言われることもあります。

でも、
考え方はワインと同じです。

・良いぶどうしか使わない
・香りを消さない
・無理な加工をしない

むしろ、
ジュースの方が誤魔化せません。

発酵で隠せないからです。

原料がすべて出ます。

だから、
妥協できません。


「価格=価値」だとは思っていない

私は、
高い=偉いとは思っていません。

大切なのは、

「納得できるかどうか」

です。

飲んでみて、

・香りに驚いた
・余韻が残った
・記憶に残った

そう思ってもらえたら、
それが価値です。


私が届けたいのは「体験」

私が売っているのは、
飲み物だけではありません。

・津軽の気候
・畑の時間
・判断の積み重ね
・失敗と改善
・覚悟

全部まとめて、
1本に入っています。

だから、
安くはできません。


安くない。でも、誠実です。

THREE FARMの商品は、

安くないです。
正直です。
妥協していません。

それだけです。

もし、

「この価格で、この満足感ならいい」

そう思ってもらえたなら、
それ以上に嬉しいことはありません。


Blogトップへ
Copyright © スリーファーム Pure & Zéro. All Rights Reserved.